ファッションセンスが抜群な彼は恋を始めるセンスも抜群でした。

結婚式の披露宴が終了した後で二次会へ場所を移すために、会場となるレストランのバスに乗り込みました。そのバスの中で小さなメモ用紙が配られ、好きなラブソングを書くよう指示をされました。メモを二次会参加者に配った男性は、ネイビーブルーにグレーのストライプが入ったスリーピースを着用していました。光沢のあるポケットチーフとネクタイがお揃いで、少し光沢のあるエナメルの靴を履いています。

長身でどこ角度から見てもメンズファッション誌から抜け出てきたようなモデルのような素敵な男性でした。その時お付き合いをする彼もいなかった私は、彼のような「スタイルも服のセンスもルックスまでも完璧な男性」が「彼」だったらとウットリ見詰めてしまっていました。バスの中で配られたメモにラブソングを書き、バスを下りるとき彼にメモ用紙を手渡しました。

二次会で予定されていたゲームや友人の挨拶が進む中、バスの中で回収をしたメモ用紙を片手にファッションモデルのような彼がマイクを持ちました。「好きなラブソングが同じ男女のペアが3組できました。この3組のペアにそのラブソングを二人で歌って頂きます。最初に申し上げておきますが、この私も目出度くカップルになりました。希に見る美男美女?のカップルです。私のお相手が誰か楽しみにしていて下さいね。」といって会場を盛り上げたのです。

いよいよ3組目、彼の番になりました。ラブソングがマッチングした幸運な女性は誰なのか注目が集まりました。ナント名前を呼ばれたのは私でした。その瞬間、私は赤面し躓き倒れそうになりました。倒れないように支えてくれたのも彼でした。ラブソングを二人で歌い終わった後、彼のメモ用紙を彼が私に見せてくれました。そのメモ用紙は白紙で、これは彼の演出だったと分かりました。彼の演出は、素敵だと感じた彼の結婚式 二次会 服装と同じくらい素敵でした。